この時期、毎年悩まされるのが蚊。夕方、庭や家庭菜園に出るのが億劫になります。部屋にも神出鬼没。そこで最近愛用しているのが、除虫菊やハッカなどが原料のナチュラルな虫よけ線香です。懐かしのブタさんの蚊やりも出してきましたよ。
除虫菊はマーガレットによく似たキク科植物で、シロバナムシヨケギクとも呼ばれます。花に含まれるピレトリンという成分が、古くから蚊取り線香の原料に使われてきました。
除虫菊といえば広島の因島が有名ですが、香川県の島々・沿岸部でも昔は盛んに栽培されていて、4月~5月の花の時期には島が真っ白になっていたそうです。春に訪れたに志々島(三豊市)も産地の一つだったとのこと。今は観賞用のみですが、「天空の花畑」にも除虫菊の咲いた一角があり、ハーブ好きとしては興味津々でした。 (※写真は志々島ではありません)
なるべく天然成分でできたものを使いたいと、ふと手にした蚊取り線香ですが、除虫菊が自分の住む町の歴史や産業に関わっていたことが分かり、驚きとともに親しみを感じました。また、時代とともに除虫菊の天然成分が合成されるようになり、以降は栽培が衰退していったというのも、世界各地のメディカルハーブの歴史そのものだったので、とても興味深かったです。
ともあれ、安心して使える虫よけ線香とともに長い夏を快適に過ごしたいと思います。
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